2013 年 69 巻 4 号 p. I_260-I_279
2011年東北地方太平洋沖地震において被害が顕著であった茨城県潮来市および神栖市の上水道配水管網の被害について,当該管理主体に対するヒアリング調査を行い,管路の敷設位置,被害箇所,管種・管径および地盤条件の情報を取得した.管路の被害率として被害箇所数を敷設延長で除したものとして定義し,管種・管径および微地形の観点からそれらの被害率と計測震度およびPGVの空間分布との関係を分析した.さらに,地震被害率曲線を構築し,既往の研究で得られた地震被害率曲線と比較検討を行った.