2013 年 69 巻 4 号 p. I_42-I_54
本研究は,橋が津波の影響を受ける時に橋桁に作用する圧力と橋桁支点部に作用する力を水路実験により計測し,その圧力と支点反力の関係について検討した.水路実験では長方形断面模型,2主桁断面模型,4主桁断面模型を作製して実験を行った.その結果,長方形断面の場合,両支点に下向きの支点反力が作用するが,2主桁,4主桁断面では津波が作用する側の支点で上向きの反力,反対側の支点で下向きの支点が作用し,津波が作用する側が持ち上がるような方向の回転力が作用することが分かった.さらに流体解析ソフトを用いた解析を行い,水路実験の再現計算を試みた.解析では長方形断面模型,2主桁断面模型をモデル化して解析を行った.その結果,津波が作用する側の床版側面や床版張出部,主桁に作用する圧力は実験結果を再現できることが分かった.