土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第32巻(論文)
小さなフィレットを有する鋼製橋脚隅角部の未溶着高さが延性破壊に及ぼす影響
速水 景葛 漢彬羽田 新輝森 翔吾鈴木 俊光
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2013 年 69 巻 4 号 p. I_429-I_439

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抄録

 本研究は,過去に建設された鋼製橋脚において,フィレットがないタイプの隅角部に着目し,その様な隅角部において溶接未溶着が内在する場合の極低サイクル疲労き裂の発生と最終的な破壊モードに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした実験的検討である.近年,溶接構造物の施工時における溶接不具合(欠陥)の内在が問題視されており,隅角部の梁-柱接合部におけるフィレットを極力小さくした上で,十字継手の溶接脚長の大きさを既往における研究実験供試体より小さくし,未溶着部から破壊するように設計・製作した供試体について繰り返し載荷実験を行い,溶接未溶着高さが延性き裂発生と進展に与える影響を実験的に検証した.実験の結果,未溶着高さの違いが延性破壊の特性に大きく影響することが明らかにされた.

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© 2013 公益社団法人 土木学会
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