抄録
埋設管の被害は微地形分類図における微地形境界部に多く,また,過去の研究等でも地盤の不均一性(地盤構成や硬軟の変化域)が高い位置で管路被害が集中することがわかっている.したがって,地盤の不均一性を考慮した埋設管の耐震検討を行うことが必要となっている.水道施設耐震工法指針・解析2009年度版においても不均一度係数が定められており,この不均一度係数について,平成16年新潟県中越地震および平成19年新潟県中越沖地震による水道管の被害データ,微地形の種類,境界条件を踏まえ,微地形分類図,地盤データを用いて,静的解析および動的解析による地盤歪み算定した.この結果を比較し,微地形の種類と境界条件を考慮した不均一度係数の検討を行った.