土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第32巻(論文)
UPSSを用いた橋梁における不静定力が耐震性に及ぼす影響評価
松田 泰治足立 幸郎宇野 裕惠佐藤 知明五十嵐 晃土田 智
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 69 巻 4 号 p. I_571-I_582

詳細
抄録

 多径間連続構造の耐震性向上策の一つとして,反重力すべり支承(Uplifting Slide Shoe : UPSS)が提案されている.UPSSは常時状態の橋桁の温度収縮を水平面部のすべりで吸収し,地震時には上沓が下沓をすべり上がることで水平変位を鉛直変位(位置エネルギー)に変換させて,水平方向の応答を低減するものである.本研究では,ゴム支承やUPSSを用いた多径間連続橋を対象に,温度変化等に起因する桁伸縮による不静定力の影響を考慮した地震応答解析を行い,応答結果を分析することで,UPSSの有効性を明らかにした.

著者関連情報
© 2013 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top