土木学会論文集A1(構造・地震工学)
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和文論文
多目的関数を用いた橋梁用ビーム型防護柵の性能照査型最適設計
伊藤 誠慈吉野 彰宏伊藤 義人
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2014 年 70 巻 3 号 p. 389-408

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抄録

 日本における車両用防護柵は防護柵設置基準・同解説によって性能設計される.その中では,4つの安全性能以外にも,景観等への配慮が求められている.本論文では,新しい車両用防護柵の多目的な性能を実現するため,多目的関数を遺伝的アルゴリズムにより最適化することにより,安全性,経済性および景観性を同時に満足する性能照査型最適設計を行う手法を考案した.多目的関数のPareto集合解が,有意な解であることを部材の静的な有限変位弾塑性解析と防護柵への車両衝突シミュレーションによって実証し,また,景観に配慮した既製の橋梁用ビーム型防護柵と比較することによって,提案した新しい性能照査型最適設計法の有効性を確かめた.

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© 2014 公益社団法人 土木学会
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