土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
複合構造論文集第1巻(論文)
鋼・GFRP合成桁の曲げ挙動に関する研究
橋本 国太郎LEE EngMing杉浦 邦征西崎 到日比 英輝
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2014 年 70 巻 5 号 p. II_31-II_39

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抄録
 他の繊維補強プラスチックに比べ安価なガラス繊維補強プラスチック(以下,GFRP)を用いた土木構造物の建設が最近多く見られるようになってきている.しかし,GFRPは弾性係数が鋼材に比べ小さく,構造物の変形が大きくなるため,鋼部材に比べ大きな構造断面となる.そこで,本研究では,GFRPを用いた桁の曲げ剛性を大きくするために,GFRP桁にパンチングメタルと呼ばれる孔あき鋼板を積層した鋼・GFRP合成桁の曲げ挙動を検討する.本研究では曲げ載荷実験および梁理論による理論的な考察を行った.それらの結果,積層するパンチングメタルの種類や積層位置の違いで曲げ剛性が変わることがわかった.また,より剛性の大きくなる積層位置やパンチングメタルの種類を確認することができた.
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© 2014 公益社団法人 土木学会
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