抄録
ここでは東北地方太平洋沖地震によって被災した960の橋梁のうち津波の被害を除く819橋の被災データを使用し,被災の特徴とそれに及ぼす構造,地震動強さとの関係について検討を行った.被害を受けた橋梁の被害形態に応じた数は橋台背面の段差,支承の破壊の順に多く,橋脚や橋台の被害が少ない.橋台背面の被害は,橋梁形式による差異が少ない.支承の被災は鋼橋に多い.橋台背面の損傷確率はPGVが30cm/s前後で30%以上の大きな値を示し,PGVの増加とともに増加していく傾向にあった.支承の被害は,地震動の速度成分との相関が高いものの,加速度との関係性も有していることが分かる.