土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第34巻(論文)
東日本大震災による神栖市深芝・平泉地区の採掘跡地における液状化被害の分析
橋本 隆雄安田 進庄司 学
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 71 巻 4 号 p. I_376-I_386

詳細
抄録

 茨城県神栖市では東日本大震災により広い範囲で液状化が発生し,多くの家屋や上下水道のライフライン,道路等が甚大な被害を受けた.また,川の埋立地や砂利の掘削跡地など種々の地盤で液状化が発生した.東日本大震災の8か月後に創設された「市街地液状化対策事業」によって,地震の翌年から詳細な調査や液状化対策工法の検討が進められている.鰐川・掘割地区では,地下水位低下工法が選定され,施工が実施されているが,その他多くの砂利の掘削跡地では液状化と建物,道路,下水道の被害状況とのメカニズムが明らかでない.本論文では,今後の液状化対策に役立てることを目的として,神栖市の砂利の掘削跡地の深芝・平泉地区を取り上げ,建物,道路,下水道と液状化被害の関係を分析した結果について言及する.

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top