抄録
東北地方太平洋沖地震では,広範囲に渡り土構造物の被害が確認された.その中で,円弧すべりモードで被災したと想定される10箇所の盛土とその近傍で被害を受けなかった盛土を対象に,鉄道土構造物の新設時における地震時変形評価手法であるニューマーク法により解析を行った.
解析結果や既往研究からの被害要因を考慮した検討を行った結果,被災盛土は降伏震度が概して0.3以下であった点,また降伏震度が0.3以上であっても,支持地盤に有機質土を含んでいたり,地下水位が高く,支持地盤表層や下部盛土材料の細粒分が35%以下の場合,被害が発生していた点が確認された.