抄録
東北地方太平洋沖地震では,東日本の広範囲に渡り鉄道盛土が崩壊や亀裂等の被害を受けた.被害数が多かったエリアの全ての盛土を対象に,地震被害を受けた盛土と受けなかった盛土の差について,盛土高さ,盛土勾配,微地形区分等の属性をデータベース化し,被害を受けた盛土がどのような属性を有していたかについて考察を行った.また,その属性の影響度について,データベースを用いた仮設設定と検証を繰り返し行うことにより検討を行った.結果として,盛土被害が発生する属性の影響度は,微地形区分・周辺環境が最も強く,盛土高さ・災害歴,降雨弱点箇所の順に高い点が確認された.