土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
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和文論文
塑性ヒンジ部に円弧拘束機構を配置し高密度ポリエチレン管で被覆したRC部材の繰返し変形特性
河野 哲也山野辺 慎一曽我部 直樹スンワリパン シャンヤコン真田 修
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2016 年 72 巻 1 号 p. 148-165

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抄録
 ここで提案するRC構造は,高密度ポリエチレン管(PE管)で被覆されたRC製ダンパ部と,ダンパ部の固定機構と円弧拘束機構を有するRC製取付ブロック部で構成される.本構造の1つめの特徴として,ダンパ部を円弧形状で拘束する機構を取付ブロック部に配置することで,ダンパ部を設定曲率で曲げ変形させることを可能とし,2つめの特徴として,ダンパ部をPE管で被覆することで,塩害等に対する耐久性向上と,ダンパ部のかぶりコンクリートの横拘束効果と剥落防止効果の向上を図っている.本研究では,繰返し載荷実験により,本構造が従来RC部材の2倍以上の最大変形量での繰返し変形性能と,数十回以上の多数回繰返し載荷に対して安定した変形性能を有することを確認し,シミュレーション解析により本構造の変形メカニズムを評価した.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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