土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第35巻(論文)
「危機耐性」を考慮した耐震設計体系 ― 試案構築にむけての考察 ―
本田 利器秋山 充良片岡 正次郎髙橋 良和野津 厚室野 剛隆
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 72 巻 4 号 p. I_459-I_472

詳細
抄録
 設計で考慮された外力を越える外力に対しても耐性を持つことを要求する「危機耐性」という概念を耐震設計体系に組み込むことが求められている.「危機耐性」は従来の耐震設計で用いられてきた概念とは異なる点も多く,適切な設計指針(コード)化には課題も多い.本稿では,「危機耐性」に基づく耐震設計体系の構築にあたっての課題や問題点を分析し,既存の耐震設計との整合性を確保するための枠組みとして,新たに「カテゴリー2」という概念を導入することを提案し,また,それにもとづく耐震設計体系の枠組みも提案した.さらに,そのような新しい耐震設計体系の実効性を維持するために,行政が考慮すべき社会的条件について,リスクガバナンスの理論枠組みとして考え方を用いて整理し,いくつかの基本的な方針を提案した.
著者関連情報
© 2016 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top