2017 年 73 巻 2 号 p. 456-472
Uリブ鋼床版では,供用年数の増加とともに大型車に起因する疲労亀裂が発生している.そのうちデッキ-Uリブ溶接部のルート部からビード表面に向かって進展するビード貫通亀裂に対する補修では,いくつかの方法が研究され施工されている.しかしながら,鋼床版下面からのみで施工可能かつ効果的な補修方法は,いまだ開発途上である.
本報文では,スレッドローリングねじ(TRS:Thread Rolling Screw)等を用い鋼床版下面からのみで施工可能な当て板補修工法を開発し,その性能を確認する目的で行った疲労試験の結果を報告する.