土木学会論文集A1(構造・地震工学)
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和文論文
腐食した桁端部の耐力特性を踏まえた崩壊プロセスからの分類とその分析
臼倉 誠鈴木 康夫山口 隆司三ツ木 幸子
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2017 年 73 巻 2 号 p. 443-455

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抄録

 鋼I桁橋において,桁端部の下端部に著しい腐食損傷が発生していることが報告されている.近年,腐食に伴う耐力評価の研究が進んでいる.しかしながら,損傷時の桁端部の崩壊プロセスは十分に解明されていない.著者らは損傷度の評価や対策工法を提案するには,腐食した桁端部の崩壊プロセスを把握する必要があると考えた.本論文では,腐食によりウェブおよび支点上補剛材の下端部に断面部分欠損が生じた桁端部を対象に実施した弾塑性有限変位解析の結果を整理し,崩壊プロセスと最大荷重時の特性をもとに,6つの崩壊タイプに分類し,構造パラメータの違いが与える影響を分析することで,腐食した桁端部の崩壊メカニズムを検討した.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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