抄録
本研究では,地すべりの滑動再現を目的とし,側方拘束力や横断形状の影響を考慮することができる三次元地すべり解析を行い解析結果と実被害を比較することで,粒子法の一種であるSPH法の適用性を検討した.検討対象は,2008年岩手・宮城内陸地震により発生した宮城県栗原市の荒砥沢地すべりである.本研究では,現地調査により採取した試料に対する室内試験を行い,得られた材料パラメータと作成した三次元粒子モデルを用いて三次元解析を行った.今後解決すべき多くの課題が残されたものの,解析結果は,およそ300 mとされる最大の滑動量を再現した.