抄録
2016年熊本地震本震では地表地震断層が表れ,周辺ではフリングステップを含む強震動が観測された.地表付近の浅部すべりがこれらの強震動に影響を与えた可能性があるため,本検討では,まず修正経験的グリーン関数法では従来考慮されていなかった近地項と中間項を導入するための野津(2006)の方法について解析解との比較による検証を行った.その結果点震源間の距離を適切に設定することで解析解と一致することが確認できた.さらに,永久変位に影響を与える断層の範囲と各項の寄与について検討を行い,ともに断層面の大きさと対象地点までの距離によってその傾向が決まることが分かった.