抄録
鋼とコンクリートから構成される合成構造は,構成材料の特徴を相互に補完する合理的な構造形式として期待されている.土木学会・複合構造委員会に設置された「複合構造物の耐荷メカニズム研究小委員会(H212委員会)」では,各種合成部材や異種部材接合部の耐荷メカニズムを構成材料の損傷イベントに立脚して説明することにより,複合構造物の合理的かつ普遍的な性能評価法を提案することを目標として研究活動を行った.本稿では,これら合成部材および接合部の設計の合理化,および統一的な照査法の確立を目指し,合成部材の耐荷機構(メカニズム)を構成材料の損傷イベントの種類と発生順序に立脚して説明することを試みた結果について報告する.