2020 年 76 巻 1 号 p. 126-138
グラウンドアンカーのテンドンに作用する引張り力は,作用土圧の変化や,アンカー体やアンカー頭部定着部のトラブルにより供用期間中に変動することが知られている.よってグラウンドアンカーの維持管理においては,残存引張り力の増減を早期に把握し,変状が顕在化する前に対策工を実施できる計測管理技術が求められている.本研究では,光ファイバによるひずみ計測技術を応用した,PC鋼より線引張り力分布計測技術に着目し,グラウンドアンカーに適用した.各種試験結果および実際のグラウンドアンカー工事への適用実績から,本計測技術によってアンカー体の健全性評価や,すべり面発生などの変状の検知が可能となることが示唆された.