2020 年 76 巻 1 号 p. 152-162
LNG地下タンクは底版を有する円筒形状高次不静定構造物であるため,非線形解析によって合理的な設計が可能となる.そこで,LNG地下タンクの実機を対象とし,設計段階でレベル2地震時の耐震性能照査をRC非線形有限要素解析手法を用いて行った.照査では,LNG地下タンクの目標性能に立ち返り,従来は断面力で評価していたLNG地下タンクについて,応力・ひずみによって材料の損傷を直接評価する指標を新たに導入した.また,想定以上の地震力を受ける場合にどの程度の地震力まで性能を担保できるかを評価するため,レベル2地震時の照査に用いたモデルで応答震度法によるプッシュオーバー解析を行い,その結果から保有性能を評価する手法を考案した.地下タンクでの実施事例であるが,同様の考え方は他構造物にも応用できると考えている.