2020 年 76 巻 1 号 p. 163-173
近年,不審火や放火,車両事故などを原因とした橋梁の火災事例が国内外を問わず数多く報告されている.橋梁が火災を受けた際,損傷状況や供用の可否などの判断を迅速かつ的確に行い,早期の共用再開を目指す必要がある.しかし,現在火災を受けた橋梁に対する診断法が確立しておらず,橋梁火災に関する報告資料や研究データも不足しているのが現状である.本研究ではCFDによる数値シミュレーションおよびFEMによる伝熱解析を用いて,桁下河川敷で失火が生じた場合を想定してパラメトリック解析を行った.これにより火災を受けた鋼橋の受熱温度性状を明らかにするとともに,鋼橋の簡易的な受熱温度推定モデルを提案した.