2020 年 76 巻 4 号 p. I_337-I_350
鋼製補剛箱形断面橋脚を対象に,Pushover解析によって延性き裂発生を評価する手法について検討を行った.まず,補剛箱形断面に対するひずみ集中補正係数の一般式について再検討を行い,比較的薄い板厚の場合の精度向上を図った.次に,beam要素からなるファイバーモデルに対して,Pushover解析を実施した.また,既往の研究により提案されている,材料レベルでの延性き裂発生限界ひずみを,ひずみ集中補正係数で除することで,構造レベルでの延性き裂発生限界ひずみとする手法を考案した.さらに,Pushover解析結果に対し,破壊基準として構造レベルでの延性き裂発生限界ひずみを適用して,延性き裂発生の限界変位を求める手法を提案し,その適用可能性を検討した.