2020 年 76 巻 4 号 p. I_678-I_684
離散化波数法は永久変位成分を含む断層近傍地震動の計算に適用できる手法の一つであるが,永久変位に至る過程を含む変位波形について解析解との比較によるverificationを行った事例は著者の知る限り存在しない.これは,永久変位に至る変位波形に関する解析解が得られている場合が少ないためと考えられる.ここでは,そのような数少ない解析解の一つである増田・引間による解析解を用い,断層近傍地震動の計算手法としての離散化波数法のverificationを行った.その結果,波数に関する和を計算する際の打ち切り波数と小断層サイズに関して知見を得ることができた.