2021 年 77 巻 1 号 p. 73-92
ケーブル式崩壊防止装置の上路式トラス橋への適用性を検討した.本装置は,想定外の外乱で進行性破壊が生じた上部構造全体を,ケーブルのカテナリー作用で支えて大規模崩壊を防止する新しい方式である.また,本装置は,ケーブルの弛み量を調整することで,上部構造の応答が終局限界を超えて崩壊現象が生じた場合のみに機能させることができるので,崩壊防止装置の設計を上部構造の設計から分離できる特長がある.ここでは,まず,トラス橋の1/5供試体を用いて,下弦材破断時の崩壊防止装置の挙動と妥当性を検討した.つぎに,装置の設計法を確立するための基礎資料を得るために,実験で検証した実大トラス橋の解析モデルを用いて,下弦材破断時の上部構造と崩壊防止装置の連成挙動特性を明らかにした.