2022 年 78 巻 4 号 p. I_283-I_293
東北地方太平洋沖地震では,東日本の広域にわたって液状化が発生した.現在の液状化予測では詳細な地盤調査データを利用した手法がよく用いられているが,このような手法を広域に適用することは困難である.そのため,道路や水道,都市ガスのようなライフラインネットワークの被害予測には,簡便に面的な評価を行える手法の確立が望まれる.そこで,本研究ではサポートベクターマシンとランダムフォレストを用いて,液状化発生予測モデルを構築することを目的とする.既往研究の検討結果を踏まえて,液状化の発生に影響がある地震動継続時間を変数として新たに加えた.また,液状化の発生傾向によってモデルを微地形区分に基づきグループ分けすることを検討した.