2022 年 78 巻 4 号 p. I_417-I_430
本研究では,き裂進展を模擬する3段階2パラメータ延性破壊モデルを用いて無補剛箱形断面鋼製橋脚の弾塑性繰り返し解析を行う.まず,T型溶接継手を対象に提案された0.5mm角メッシュモデルの結果から1mm角メッシュモデルに対し損傷開始パラメータを補正する方法が無補剛箱形断面橋脚に対し適用可能か検討した.また,Pushover解析を実施し,単調載荷下においてメッシュ分割の違いが非破壊解析に及ぼす影響について検討した.さらに,Pushover解析から得られた各パラメータを用いて延性破壊解析を行い,実験結果と比較した.