2022 年 78 巻 5 号 p. II_29-II_41
水路トンネルの無筋コンクリート覆工を対象とした補強工法開発において,実物大試験体を用いた載荷試験を実施し,最適な補強量,補強範囲を検証した.覆工コンクリートの形状は,水路トンネルで実績の多い馬てい形とほろ形とし,補強材は炭素繊維ストランドシートおよびセラミック混合型エポキシ樹脂モルタルを用いた.載荷試験ではトンネル頂部背面の空洞や覆工コンクリートのひび割れを再現するとともに,ひび割れ補修の有無や覆工厚さを設定した.また,炭素繊維ストランドシートの補強量や補強範囲,インバート基部に発生する引張域へのアンカー配置等,試験体によって異なる補強を行い,耐荷性能および変位抑制性能を評価した.さらに,本工法の補強設計の観点から,実物大載荷試験の結果に基づいたCFSS補強量の設定方法を提案した.