土木学会論文集F6(安全問題)
Online ISSN : 2185-6621
ISSN-L : 2185-6621
特集号(和文論文)
非接触変位場計測によるコンクリート構造物のき裂検出システムの開発
日下 貴之野村 泰稔日根野 陽介久木 祥平
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2013 年 69 巻 2 号 p. I_75-I_80

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抄録

 近年,航空機や社会基盤施設等,大規模構造物の安全性確保の観点から健全性をリアルタイムに監視する技術(構造ヘルスモニタリング)が注目されている.健全性を評価する上で,き裂の検出は極めて重要であり,これまでに数多くの方法が提案されている.コンクリート構造物の表面き裂を評価する場合,設置性や作業性の観点から,赤外線や可視光画像を用いた非接触式の方法が有望視されており,現在,対象物の変位場やひずみ場などの力学情報を抽出する研究が行われている.本研究では,コンクリート構造物を対象として,デジタル画像相関法から得られるき裂周辺の力学情報に着目し,表面の変位場からき裂を検出するシステムを開発することを試みた.各種様々な表面状態の供試体に対して実証試験を行い,開発システムの有効性を検証した.

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© 2013 公益社団法人 土木学会
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