2019 年 75 巻 2 号 p. I_137-I_156
橋梁長寿命化修繕計画では橋の耐久性に影響を与える劣化因子や環境・使用条件を考慮して策定されているが,自然災害リスクをどの程度反映するかについては当該自治体の判断に任されている.自然災害リスクという観点からみて良く似た環境・使用条件をもつ自治体の修繕計画情報は自治体相互で参考にした方が修繕計画改善時にも有用となる.本研究では,橋梁長寿命化修繕計画において反映できる統一的な自然災害リスク指標を都道府県別に算定する.自然災害リスク指標は暴露量・脆弱性・レジリエンスの組合せで表現する.この統一的指標を参照することで,当該維持管理機関の橋梁長寿命化修繕計画における自然災害リスクの影響度合い,他の自治体との比較,レジリエンスの改善など,新たな観点での修繕計画の見直しなどに効果が期待できる.