2019 年 75 巻 2 号 p. I_157-I_165
現在の社会基盤施設における維持管理は,アセットマネジメントシステムが有効であるため,経年的な劣化・損傷等で幅広く活用されているが,地震等のイベント・リスクを付加した事例は少ないのが現状である.本論文では,トンネル内に設置された照明灯具を対象に,過去に提案したトンネル単位での経年的な劣化・損傷等の健全度予測が可能な簡易動的マクロモデルについて,想定される地震被害率を用いて,被災後のトンネル単位での健全度予測が可能なモデルに拡張した.次に,本モデルから算出される回復健全度と復旧コストをコスト効果の指標であるコスト有効度によって,コストマネジメントを行った.最後に,経年的な劣化・損傷等のアセットマネジメントにイベント・リスクを融合した新たなアセットマネジメントの適用性を検討した.