土木学会論文集F1(トンネル工学)
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湧水量が低下する海底トンネルの力学的安全性に関する基礎的研究
西藤 潤丹生 和宏岸田 潔深沢 成年
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2011 年 67 巻 3 号 p. I_25-I_32

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抄録
 現在,海底トンネルで坑内湧水量が減少する事例が報告されている.海底トンネルの坑内湧水量が減少することは維持管理の観点からすると好ましいことである.しかし,トンネルおよびその周辺地盤に対して作用する水圧状態などが変化することが考えられ,トンネルの健全性への影響について検討することが求められる.そこで本論文では,周辺地盤の透水性変化がトンネルに及ぼす影響についてモデル化を行い,数値計算による検討を行った.その結果,透水性の低下によって周辺地盤の間隙水圧分布の変化,塑性領域の拡大などが生じる場合があることを確認した.
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© 2011 公益社団法人 土木学会
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