土木学会論文集F1(トンネル工学)
Online ISSN : 2185-6575
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和文論文
  • 酒井 健二, 小林 大輝, 谷 純平, 森本 真吾, 進士 正人
    2018 年 74 巻 1 号 p. 15-24
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/05/20
    ジャーナル 認証あり
     トンネル施工中の坑内は,発破,機械掘削,吹付け作業により高濃度粉じんの暴露状況にあり,濃度低減のための様々な換気対策が提案されている.近年,新たな換気方式として伸縮風管を用いて汚染空気を直接捕集する「吸引捕集方式(送気・吸引捕集式)」が注目され,多くのトンネル建設現場で採用され始めている.また,従来の希釈封じ込め方式に物理的な遮蔽体を併用し,経済的な換気が行われた事例もある.しかしながら,これらの換気対策における設備の合理的な設計には更なる検討が必要である.本研究では,実構造物と同じ換気環境の再現が可能なトンネル模型を用いて室内風洞実験を行い,吸引捕集方式および遮蔽体を併用した希釈封じ込め方式の合理的な換気設備条件,捕集効率の向上について検討を行った.
  • 川上 幸一, 小西 真治, 篠原 秀明, 久保 昌史, 黒須 秀明, 赤木 寛一
    2018 年 74 巻 1 号 p. 25-39
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    ジャーナル 認証あり
     赤外線サーモグラフィ(パッシブ法)によるコンクリート表面付近の浮きの検出方法は,これまで日射の影響を受けない地下鉄トンネルで適用された事例が無い.本研究では,赤外線熱計測による地下鉄覆工コンクリートの浮きの検出を実務レベルで行える手法を研究開発した.まず,供用中の箱形トンネル及びシールドトンネルで,浮きを検出できる温度条件等を分析した.次に,箱形トンネルで浮きの検出を行い,検出の精度,外気温とトンネル内温度環境の関係を整理する事により,外気温を基に赤外線熱計測実施可能日を特定する方法を開発した.さらに,同一区間において,赤外線熱計測を実施すると共に別途綿密な全面打音検査を実施し,これらと鉄道構造物等維持管理標準に基づく特別全般検査結果とを比較し,赤外線熱計測の有効性を検証した.
  • 奥井 裕三, 西村 和夫
    2018 年 74 巻 1 号 p. 40-51
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    ジャーナル 認証あり
     トンネルを建設する場合や供用中のトンネルにおいて,側壁の押出しや盤膨れといった変状が発生することがある.建設中では縫い返しが,供用中であればインバートの設置や再構築が必要になる場合がある.特に最近,供用中のトンネルにおける盤膨れが顕在化しており,対策が進められている.このような変状に対して対策工を適用するためには,地山の岩石の性質を把握し,適切にモデル化し,トンネルに発生する変形を予測する必要がある.筆者らは,側壁の押出しや盤膨れを引き起こす岩石の性質として,拘束圧に依存した吸水膨張とそれに伴う強度低下に着目し,これを弾塑性有限要素法解析に取り入れることで変形を予測する手法を提案した.この手法を実際の変状トンネルに適用し,トンネルの内空変位や地中変位,覆工応力が適切に再現できることを示した.
和文報告
  • 海瀬 忍, 伊藤 哲男, 八木 弘, 水野 希典, 前田 洸樹, 進士 正人
    2018 年 74 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/20
    ジャーナル 認証あり
     高速道路会社(NEXCO)の覆工詳細点検システムは,覆工点検画像取得システムによる覆工展開画像撮影記録から机上調査を実施し,重点点検個所を抽出する机上点検と技術者による詳細実施点検の組合せで構成されている.両点検とも覆工ひびわれ指数(TCI)に基づく外力およびはく落に関連する評価点と特記項目を組合せて評価を行っている.本報告では,高速道路の覆工詳細点検の高精度化および効率化を目的に,NEXCOが保有する85 000スパン以上の点検データ分析を行った.分析の結果,建設工法の違いにより覆工健全度評価に異なる傾向を有することがわかった.また,机上点検と詳細実施点検との比較により,点検システムの実用性は高いが,今後,更なる高精度化と効率化のため特記事項の照査や変状の進行性の把握等を検討する必要性が明らかとなった.
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