抄録
高吸水性ポリマー材は,1960年代以降,土木建設を含む幅広い分野で利用されてきた.本研究では,初期体積の500倍前後に吸水膨張させた粘性を有する高吸水性ポリマー安定液が,従来のベントナイト系安定液に比べて,掘削地盤の安定性を向上させるとともに,場所打ちコンクリート構造物の品質向上,安定液掘削工法で発生する産廃処分量の減量化,施工の合理化が図れる優れた地盤掘削安定液であることを実験により確認した.この安定液を2種類の場所打ち杭工法現場に適用し,その管理手法を考案するとともに,高吸水性ポリマー安定液の性能と適用範囲を実証した.