2023 年 2023 巻 p. 20230001
本研究では,固体材料と材料界面の両方の強度を考慮したマルチマテリアルトポロジー最適化手法を提案する.ヤング率と強度の複数の材料物性を同時に考慮するために,係数が等価に与えられるDMO材料内挿関数を適用する.応力制約付きトポロジー最適化の特異点問題を緩和するために,DMO材料内挿関数に適応した応力定義を提案する.さらに,材料界面を密度法ベースの手法で表現するために,2段階の密度フィルタリングを用いたgraded interfaceと呼ばれる手法を応用的に導入する.界面に引張/圧縮非対称応力規準を適用することにより,材料界面の引張の負担が軽減されるような最適化計算結果を得ることが可能となる.本研究で提案した手法の妥当性について,3つの構造モデルで検証を行う.