2025 年 2025 巻 p. 20250001
亀裂の生成や進展現象を解析可能な数値解析手法にペリダイナミック(PD)がある.しかし,破壊を特徴づける重要なパラメータであるエネルギ解放率に関するPDの研究は数多くない.さらに,PDは非局所理論に基づいた積分方程式を解く解析手法であることから境界付近では計算精度が悪くなることが知られている.その問題を避けるため,4つのPDの定式化を用いてE積分公式を適用しエネルギ解放率を求めて理論解との比較を行った.その結果,NOSB-PDとFEMの連成解析に対して高精度でエネルギ解放率が得られ,積分経路をFEM領域に限ることで高精度で経路独立性が得られることを示した.