本研究の目的は,児童委員・主任児童委員が学校との連携を図る際にどのようなプロセスを,踏んでいくのかを明らかにすることである。研究方法は,連携をうまく進めている地域15か所にインタビュー調査を行い, KJ法を実施後,プロセス図を作成した。分析の結果,「個を活かした活動」,「組織を活かした活動」,「学校との連携を作る共通のプロセス」という3つの側面が明らかとなった。
学校との連携が進んでいる地域では,様々な活動が多様なレベルで実施されていた。本研究では,児童委員・主任児童委員個人が,あるいは様々な民生委員児童委員協議会が,様々な段階において学校との連携を進めるうえでのプロセスを示すことができた。