日本小児看護学会誌
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神経芽腫の子どもをもつ両親の不安感に関する研究
中垣 紀子
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2001 年 10 巻 2 号 p. 38-45

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抄録
神経芽腫の子どもは、診断された病期(stage)によって、自然に退縮するものから致死的な経過をとるものまで、腫瘍動態が多彩であり、治療や予後が異なる。そのため、神経芽腫の子どもをもつ両親の不安感を病期別にとらえ、その特徴を明確にし、神経芽腫の子どもとその家族への看護援助のあり方に示唆を得る必要がある。本研究では、神経芽種と診断された子どもの両親が抱いている不安感について、診断された病期別に明らかにすることを目的とした。研究方法として、看護記録に記述された内容から神経芽種と診断された子どもの両親が抱いている不安感を探索する手法を用いた。その結果、以下のことが明らかになった。(1)各病期に共通する不安感の特徴。(2)Stage Iに共通する不安感の特徴。(3)Stage II・IIIに共通する不安感の特徴。(4)Stage III・IV A・IV B・IV Sに共通する不安感の特徴。(5)Stage IV A・IV Bに共通する不安感の特徴。
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© 2001 一般社団法人 日本小児看護学会
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