日本小児看護学会誌
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がん患児と母児入院した母親の同胞への説明 : 説明に見られたふたつの態度
藤丸 千尋
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2003 年 12 巻 1 号 p. 43-49

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抄録
本研究は、がん患児に母親が付き添って入院した場合(母児入院)、親が同胞(患児の兄弟姉妹)に行った説明の内容と説明の仕方(態度)を明らかにすることを目的とする。対象は、大学病院に母児入院した退院後2年以内の母親18名である。半構成的な面接を行い、聞き取り内容を分析した。その結果、1)18家族の全例で説明がなされていた。内容は親が認知した理解度に従ってなされていた。付き添うことに関しては25/25(100%)名、病気に関しては16/25名(64%)うち病名を告げることは6/25名(24%)になされていた。2)親の説明の態度は、子ども中心の態度と親中心の態度というふたつのパターンに分類できた。後者では親が感情のコントロールを欠いた態度が含まれていた。
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© 2003 一般社団法人 日本小児看護学会
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