抄録
本研究の目的は、痛みを伴う検査を繰り返し受けている子どもが認識している変化を明らかにすることである。腰椎穿刺および骨髄穿刺を受けている小学生8名に半構成的面接法を用いてインタビューし、得られたデータを質的に分析した。分析の結果、子どもは検査を受け始めた初期から現在までに『関心事の拡大』『問題点の明確化』『対処方法の開発』『理解の深まり』という4つの変化を認識していた。しかし、初期と変わらない検査に対する『恐怖感と嫌悪感の持続』があることも認識していた。本研究の結果から、繰り返し検査を受けている子どもには、初期と異なる援助が必要であることが示唆された。