抄録
国内において乳幼児期の子どもの睡眠に関して看護者がどのように関心をもっているのか、またどのような援助を行っているのかを明らかにするために、「医学中央雑誌」において文献検索を行った。結果、看護においては46文献が検索された。睡眠に関する研究は、近年増加傾向にあり関心が高まっていることが伺えた。また、研究対象は、病児と健常児であり、文献数はほぼ同じであった。研究内容として病児に関するものは、検査や治療等に関する援助等であり、具体的な支援につながる研究がなされていた。一方、健常児を対象にした研究では、子どもの睡眠の実態やそれに関連する親の睡眠や悩みなどの実態調査が主であり、支援の内容に踏込んだものはごく少数にとどまり、具体的支援にはつながっていない現状にあった。本研究により、今後、看護者が健常児の睡眠に関し、具体的支援を導き出すための研究を行うことが課題であると示唆された。