抄録
本研究は、心臓カテーテル検査を受ける3〜7歳の子ども10名に模型と人形を用い、子どものイメージを促す効果的なプレパレーションの方法とその効果を明らかにすることを目的とした。その結果、効果的な介入として【子どもと親の準備性をアセスメント】し、タイミングを見極めて【イメージづくりの導入】を行い、ごっこ遊びを通して子どものイメージを読み取りながら【イメージづくり】をし、【イメージの強化】で、模型を貸し出し検査のリハーサルを促していた。今回、介入開始から検査まで時間があり、検査前後に処置が実施されたため、「子どもが選択した人形のセッティング」、「同じ」、「見せる」、「置いておく」の視点から【検査前後の処置のたびに継続的にイメージを喚起する】ことが有効であった。更に、検査後、10名全員が穿刺した下肢を動かさなかった。