日本小児看護学会誌
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心臓カテーテル検査を受ける幼児後期の子どもへの模型と人形を用いた効果的なプレパレーション
半田 浩美二宮 啓子西平 倫子平井 重世
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2008 年 17 巻 1 号 p. 23-30

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抄録
本研究は、心臓カテーテル検査を受ける3〜7歳の子ども10名に模型と人形を用い、子どものイメージを促す効果的なプレパレーションの方法とその効果を明らかにすることを目的とした。その結果、効果的な介入として【子どもと親の準備性をアセスメント】し、タイミングを見極めて【イメージづくりの導入】を行い、ごっこ遊びを通して子どものイメージを読み取りながら【イメージづくり】をし、【イメージの強化】で、模型を貸し出し検査のリハーサルを促していた。今回、介入開始から検査まで時間があり、検査前後に処置が実施されたため、「子どもが選択した人形のセッティング」、「同じ」、「見せる」、「置いておく」の視点から【検査前後の処置のたびに継続的にイメージを喚起する】ことが有効であった。更に、検査後、10名全員が穿刺した下肢を動かさなかった。
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© 2008 一般社団法人 日本小児看護学会
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