日本小児看護学会誌
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小児看護学実習において看護学生がこどもとの人間関係の形成に向けて一歩踏み出すために影響する要因
小代 仁美楢木野 裕美
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2009 年 18 巻 2 号 p. 9-15

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抄録

小児看護学実習において看護学生がこどもとの人間関係の形成に向けて、一歩踏み出すために影響する要因を明らかにすることを目的とし質的帰納的研究を行った。看護系の大学で看護学を学び小児看護学実習を終了した看護学生9名を対象とし半構成面接を行い、得られたデータは、KJ法の手法を取り入れて分析した。その結果【関わりたくなるこどもの姿】【関わりに自信がもてるこどもの状態】【学生を受け入れると知覚したこどもの反応】【こどもの身近な人との信頼感】【こどもを知る人から感じる援護感】【関わるタイミングの空間】の6カテゴリーが抽出された。看護学生は、好意的と感じるこどもの姿・反応や学生が関われると感じたこどもの状態、こどもの生活空間でこどもとの関わりを模索していた。また、親との信頼や医療者の助けやモデル提示はこどもとの関わり行動となっていた。

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© 2009 一般社団法人 日本小児看護学会
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