日本小児看護学会誌
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在宅静脈栄養を必要とする子どもと家族に対して行われている看護援助 : 子どもの発達段階による特徴
堂前 有香西野 郁子石川 紀子石川 美夏子今泉 亜希子
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2010 年 19 巻 1 号 p. 103-109

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抄録
在宅静脈栄養(home parenteral nutrition,以下HPN)を必要とする子どもとその家族に対する、 HPN導入期から継続期の看護援助について明らかにするために、看護師8名を対象に半構成的面接調査を実施した。その結果、看護援助の内容は〈子どもへの援助〉〈親への援助〉〈日常生活を円滑にする援助〉〈社会生活拡大の援助〉に分類された。HPN導入初期でもある乳幼児期には、子どもの体調を整え、親子の愛着形成を促進し、在宅の意思決定を支援して親に対するHPNの管理指導を進めていた。また、学童期には、セルフケアを獲得して集団生活が送れるように支援をし、中学以降の思春期には、新生活や本人の希望に対応できるようにケア方法を調整していた。
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© 2010 一般社団法人 日本小児看護学会
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