大阪教育大学
2023 年 26 巻 1 号 p. 149-164
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本稿では,語りにおける空間,時間,人を切り離さずに理解することを可能にする「クロノトポス」の概念を用い,移民第二世代の男性の語りを分析することにより,移動とアイデンティティという問題に対する理解を深めることを目的とする.特定の文化的クロノトポスの下で移動が意味づけられ,語り手のアイデンティティが構築・呈示される過程を明らかにすることで,ナラティブの分析における同概念の有効性を示すと共に,現代の多文化主義が抱える課題の一端を示唆する.
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