日本小児看護学会誌
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児童精神科病棟における看護師と発達障害の学童とのかかわりに関する文献検討
山内 朋子
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2014 年 23 巻 3 号 p. 107-114

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抄録

 目的 : 児童精神科病棟における看護師と発達障害の学童とのかかわりについて文献検討を行い、研究の動向とかかわりの具体的内容を明らかにする。

 方法 : 医学中央雑誌Web (Ver.5) にて2000年から2013年8月までの国内文献を検索し、かかわりが読み取れる文献19件を抽出して研究の動向とかかわりの具体的内容を分析した。

 結果 : 量的研究と質的研究が各5件と最も多かった。かかわりの具体的内容は【かかわり方とそれによる子どもの変化】【専門的なかかわり】【かかわりの困難さと達成感】に類型化された。看護師は発達障害の学童の特性に応じたかかわりや子どもの成長と発達を意識したかかわりを行っていた。それによって発達障害の学童は思いの言語化などができるように変化していた。しかし、専門性のあるかかわりには困難さも伴っていた。

 結論 : 今後、看護師が行う発達障害の学童との距離調整といった専門性の高いかかわりについて、より具体的な内容を明らかにする必要がある。

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© 2014 一般社団法人 日本小児看護学会
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