小児がんの治療成績向上に伴い、身体的支援に加えて長期的な心理社会的支援が求められている。そのためには、小児がん患者の体験を包括的に理解することが必要であるが、疾患の希少性から先行研究の多くは調査対象者が少ないことが課題となっている。そこで、本研究は、文献検討により外来通院中の小児がん患者自身の体験を包括的に明らかにすることを目的とした。医学中央雑誌Web版、CiNii Research、PubMedを用いて選定した22件の文献から、456コード、56サブカテゴリー、16カテゴリー、4つの大分類を抽出した。小児がん患者の体験は〔病気・治療の理解と対処〕、〔病気をもつ自己の捉え〕、〔学校生活への復帰〕、〔周囲の理解とサポート〕という4つに大分類され、体験における感情には両義性があることが明らかになった。また、ネガティブな感情が変容することで心的外傷後成長(PTG)につながる可能性が示唆された。