日本小児看護学会誌
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幼児期にある重症心身障害児を育てる母親がとらえる子育て
勝俣 晴加宗村 弥生
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2026 年 35 巻 p. 111-118

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抄録

 本研究は、幼児期にある重症児を育てる母親がとらえる子育てを明らかにすることを目的とした。研究方法は、自宅で生活をする幼児期にある重症児の母親4名に半構造化面接を行い、質的統合法(KJ法)にて分析をした。その結果、幼児期にある重症児の母親の子育ては、【対家族との折り合い:調整の難しさ】と【対子どもとの向き合い:愛おしさの実感】が基盤となり、【成長への実感:身体の安定化による他者との出会い】するからこそ、【成長に向けた子どもの反応の誘発:発作リスクを考えた最善策】をし、その後【意思疎通に向けた反応の模索:表情・声・目線に着目】するようになる。しかし、重症児の子育ては、【子どもの将来:生存への不安】が常に背後で作用していることが明らかとなった。重症児の母親への子育て支援として、重症児と母親の成長を認め、母親と重症児の意思を共有し、子どもが意思を表現できる状態に整えることの重要性が示唆された。

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