日本臨床免疫学会会誌
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W9-2  炎症性腸疾患と健常にそれぞれ存在する腸管Th17細胞の決定的な相違の追求
金井 隆典筋野 智久三上 洋平日比 紀文
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2012 年 35 巻 4 号 p. 319a

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抄録
【目的】腸管には健常状態でも自然にTh17細胞(Natural Th17)が存在する一方,炎症性腸疾患においてTh17細胞(Colitogenic Th17)はTh1細胞とともに病態に関与する.今回,健常,IBD腸炎マウスに存在する腸管Th17細胞の腸炎病態への関与について包括的に検討した.【方法】・RORgt GFPレポーターマウスLy5.2+ CD4+CD45RBhigh T (RBhigh)とWild typeマウスLy5.1+ TregをRAG2KOに移入した(単独,共移入群).・単独移入群大腸炎CD4+細胞からGFP+, GFP細胞を分離し,RAG2KOマウスに再移入した(G+,G−群).・RORgt GFPレポーターマウス大腸Th17細胞とRBhigh細胞を単独または共移入した(nTh17, RBhigh, nTh17+ RBhigh群).【結果】・単独移入群ではTh1細胞の増加を認め,共移入群ではTh17比率の増加を認めた.共移入群ではT-betを発現せず,単独移入群ではTh17細胞においてもT-betの発現を認めた.・G+,G−群は腸炎を発症し,G+移入群でRORgtT-bet+ Th1細胞(alternative Th1)の出現を認めた.・nTh17群は腸炎を発症せず,nTh17+ RBhigh共移入によって,逆にRBhigh細胞由来のFoxp3+細胞の誘導とRBhigh細胞移入腸炎の抑制を認めた.【結語】慢性大腸炎においてはColitogenic Th17細胞はTh17→Th17/Th1→alternative Th1経路の前駆細胞としてpathogenicに,健常Natural Th17細胞はnaïve T細胞をTreg化する‘infectious tolerance’に寄与する全く異なる細胞集団であることが示唆された.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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