日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-010  RA患者のabatacept(ABT)治療によるT細胞およびB細胞への影響(ASET study)
福與 俊介岩田 慈山岡 邦宏斎藤 和義田中 良哉
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2012 年 35 巻 4 号 p. 331b

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抄録
【目的・方法】
生物学的製剤使用歴のない活動性RA患者(n=10)を対照に,ABT治療後のT, B細胞のphenotypeの変化(0, 2, 24週)をFACSにて解析した.
【結果】
ABT投与後,SDAIは22.1±8.5(0週)→11.8±9.9(24週)と有意に低下した.CD4陽性T細胞について,エフェクター(CD4+CD127+)/制御性T (CD4+CD25highCD127)細胞の比率,メモリーT細胞(CD4+CD45RO+)の割合に変化はなかった.RA患者ではCD4+CD28/CD4+細胞の割合が健常人に比し有意に増加しており,ABT投与24週後有意に低下した.B細胞では,対照としたSLE患者では健常者に比しCD19+IgDCD27+クラススイッチメモリーB細胞が有意に増加していたのに対し,RA患者では増加を認めなかった.ABT投与後CD19陽性細胞上のCD95(活性化マーカー)の発現は低下傾向を示した.BCRシグナル伝達に重要なSpleen tyrosine kinase(Syk)のリン酸化は健常者に比しRA患者で有意に高く,特に抗CCP抗体強陽性群で亢進していたが,ABT投与24週後有意に低下した.
【考察】
今回の結果より,ABTはT細胞とともに,共刺激分子を介したB細胞活性化の制御を介しRAの疾患制御効果を齎す可能性が示唆された.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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