日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-012  間質性肺炎合併膠原病患者におけるCD161+ Vδ1+ γδT細胞の解析
瀬川 誠司後藤 大輔堀越 正信松本 功住田 孝之
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2012 年 35 巻 4 号 p. 332b

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抄録
[目的]
間質性肺炎合併膠原病患者におけるCD161+ Vδ1+ γδT細胞の機能解析を行う.
[方法]
・健常人(HC, n=22),関節リウマチ(RA, n=17),多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM, n=14),全身性強皮症(SSc, n=35)由来末梢血単核球中のCD161+ Vδ1+ γδT細胞の割合をフローサイトメトリーで解析した.
・PM/DM, SSc患者について,間質性肺炎合併の有無による血中CD161+ Vδ1+ γδT細胞の割合,血中KL-6値との相関を解析した.
・HC (n=3)由来末梢血単核球中CD161およびCD161+ Vδ1+ γδT細胞を用いて,micro arrayを実施した.
[結果]
・SSc患者において,末梢血単核球中CD161+ Vδ1+ γδT細胞の割合はHCに比べて有意に増加していた(p<0.05).
・SSc患者において,間質性肺炎非合併群では間質性肺炎合併群に比べて末梢血単核球中CD161+ Vδ1+ γδT細胞の割合は有意に増加(p<0.05)しており,血中KL-6値と有意な負の相関を認めた(p<0.05).
・HC由来CD161+ Vδ1+ γδT細胞ではCCL3発現が亢進していた.
[結論]
CD161+ Vδ1+ γδT細胞は,CCL3発現を介してSSc患者における間質性肺炎の病態に関与している可能性が示唆された.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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